NHKニュース 民間気象会社を口頭で注意: "今月、台風18号が愛知県に上陸したと気象庁が発表する直前に、民間気象会社が「三重県志摩半島に上陸した」という情報を発表していました。気象庁は、許可された業務の条件を逸脱しているとして、この会社を口頭で注意しました。"
この Weathernews にせよ Weather Report にせよ、民間の気象会社の予想はとても詳細できめが細かく、ヨットや漁船に乗る人たちはとても重宝している(例えばこんなことが分かる)。しかし今回、気象庁が「台風18号は知多半島に上陸」と発表する40分前に Weathernews が「志摩半島に上陸」と発表してしまったので、気象庁はカンカンに怒っているとのこと。こういう権威主義が日本をダメにした。
知多半島に上陸する前に志摩半島をかすっていったと言うことは十分考えられること。所詮台風がどこに上陸したかなにを以て言うかという定義上の問題であり、住民にとってはどうでもいいこと。しかも、その定義解釈上の判断であっても、今となってはどっちが正しいかは分からない。
ただ気象庁としては「おいらこそ気象の唯一絶対の判定者であり、おいらの言ったことが歴史的事実となるものである、民間が勝手なことをゴチャゴチャ言うな」というところだろう。どうもおかしいと思う。
わがニッポンでは「気象庁のお墨付きがないと」梅雨も終わらないし、サクラも咲かないことになっている。春一番にしても気象庁の御認定が必要。そのくせよく間違える。競争がないから相対比較の通信簿も付けられない。
こういうお役所の権威主義が日本をダメにしてきた。気象庁ばっかじゃないよ。
5 件のコメント:
こんばんわ。
ウェザーニュースを利用しており、今回の注意に関してメールが届いたので検索してこちらにたどり着きました。
台風が地図に沿ってミリ単位で動いてる訳でもあるまいし解釈の問題で口頭注意なんてホントお役所というか権威主義ですね。
ウェザーニュースのメールでは、上陸地点の解析と根拠について解説し意見があればお願いしますとのことでした。どちらが生活に密着した予報を出してるかは・・・。
気象庁は、財団法人日本気象協会(たぶん、天下り財団)へ独占的に情報を流しているように思えます。立派な民間会社(もしかしたらここにも天下っているかも知れませんが)が出来たことですから、この財団法人は廃止していいんじゃないでしょうか。
気象庁様のおかしいのはそんなところじゃありませんよ。
明確な違反があるのに、そっちをスルーして変な「口頭注意」ってあたりが胡散臭く下衆なだけです。
ウェザーニューズのユーザー参加型企画、雨プロジェクトの時にもスルーしてましたが、自分たちが「気象業務法」(メールURL参照)で
「検定を受けた気象測器に拠らない気象業務は違法ですよ」
としておきながら、違法状態をこれまで放置してきたこと、今回も突っ込むべきはまさにそこであるにも関わらず、「予報業務か否か」という話に摩り替えた点こそが、気象庁様のおかしなところです。
今回の台風上陸情報、サポーターの携帯気象測器が活躍したと聞きますが、あれって検定通ってない(あんなちゃちな可搬式では通りようがない)はず(ウェザーニューズでは言及ないみたいですが)。観測情報を「公にしてる」んだから、これホントは拙いんですけど。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/kansoku/kansoku.pdf
ウェザーニューズの気象測器の多くが検定とおってないのを放置してきたくせに、なぜ今ごろ? という印象ですね。
「ふだんの天気は杜撰な観測でもまだいいけど、台風情報はちゃんとした精度のがないとやっぱ拙いでしょ」
という監督官庁の裁量権を発揮したつもりなのか知りませんが(笑)。
今回の場合、問題となるのは気象庁様の「権威主義」ではなく、
「自分らで決めた法律すらロクに守れてなかった(守るように指導するのを怠ってきた)のを隠蔽してるブザマさ」
だと思います。
正面からウェザーニューズの観測体制の不備を突いたら、これまでの管理不行き届きがばれるのが怖い、けど台風みたいなヤバイので、適当な観測に基づく不確かな情報流されても困る。
気象庁様の中の官僚がそのジレンマの落としどころとして、「口頭注意」にしたんじゃないですかね。
その辺が今回の気象庁様のホントの問題点だと思います。
まあ、サクラが開花したかどうかぐらいは、自分で決めさせて欲しいと思います。気象庁はわれわれの税金を使って収集した観測データを無料でみんなに公開さえすればいいのでは? 後の解釈はそれぞれ自己責任でやればいい。気象庁の「大本営」発表で満足するか、民間気象会社に働いて貰うか、はたまた自分で判断するか、これは国民の選択の権利の問題です。ニッポン人は、何でもかんでも「お上」に頼ることに慣れさせすぎてしまった。
・さくらの開花予報は東京では1951年に始まりました。
気象庁の生物季節観測はの開始は1953年。
もともと観測データもロクに揃っていない、予報としてははなはだ不完全なものを出した気象庁もかなり能天気ですが、そこに権威付けした受け取る側の姿勢も問題だと思いますが。
お上のいうことだから間違いない、という感覚の蓄積が現在の気象庁発表の妙な「権威」に繋がっているのだと思います。
気象庁自身はこうした生物季節観測については、自分たちの発表が絶対だなどとは、中の人間は絶対に言いません。周りが勝手に持ち上げるだけです。
この「お上持ち上げ思考」こそが日本人らしいといえば、なるほどそのとおりですね。
・観測データ提供については、メールURLのとおり、観測精度の向上の公益負担という意味で、観測データの有償提供に問題はないと思います。
研究・教育機関の場合は無償、という原則も維持されましたしね。
・多様な気象予報のあり方を認めるのは、考え方としては当然だと思いますが、
「現行に於いてウェザーニューズが法律違反を犯している」
という事実は覆りません。
法律を改正するか、ウェザーニューズの使用する全観測機材を検定を受けたものに更新しないかぎり。
気象庁の中の人間から見れば
「いつものお上の権威による民間叩きか」
と思ってもらえることは、むしろ好都合でしょうね。
批判がそこに留まっているかぎり、
「気象業務法違反を放置してきた監督官庁と、それに依存してきた業界トップ」
という談合姿勢は問題にならないわけですから。
お役所の権威主義はともかく、今回の気象庁に関しては、こちらの方がずっと大きな問題だと思います。
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